船出のうた
船出は汽笛と人々の歓声に埋め尽くされてく
「どうか元気で」 聞こえるはずもない言葉を 空に投げた
この町では叶えられない夢があるとあなたは言った
幼き頃に交わした約束は覚えていないのでしょう
募るほど遠くなる あなたの背中
※収穫祭の果実の色や 土のにおいが胸をかすめた時
私の事も思い出すかな まどろみの側で揺れる灯りのように
真夜中の海原は暗闇を捕食して蠢いているかのようで
切り裂いていくように或いは飲み込まれるように この貨客船は行く
いつか幾許かのコインを手にしたときには
君を迎えに行こう 今はまだ言葉にすることは出来ない
窓の向こうの何処かに浮かぶ 君の住む島に想いを馳せる
目の前にある質素で小さな 営みを愛す君の笑顔を
※収穫祭の果実の色や 土のにおいが胸をかすめた時
私の事も思い出すかな まどろみの側で揺れる灯りのように